健康ラブなナースの日常
Uncategorized

睡眠と健康の関係


みなさんこんにちは。

このブログでは、現役看護師が、健康について考え、実践したことなどを気ままに綴っています。

睡眠と健康の関係

睡眠と健康寿命(健康的に生活できる年数)の関係性に関する研究データは、十分な睡眠が長寿や健康の維持に寄与することを示しています。以下、いくつかの代表的な研究結果を紹介します。

1. 睡眠時間と健康寿命の関係

米国疾病予防管理センター(CDC)やその他の研究によれば、適切な睡眠時間(一般的に7〜9時間)は、全体的な健康にプラスの影響を与えるとされています。適切な睡眠は、心血管疾患、糖尿病、肥満、高血圧のリスクを減少させ、健康寿命を延ばすことに繋がります。

研究例:

日本の厚生労働省の調査では、平均7~8時間の睡眠を取っている人は、6時間以下または9時間以上の睡眠を取る人に比べて、心疾患や脳卒中の発生率が低いと報告されています。過剰な睡眠や不十分な睡眠は、健康寿命を短縮する可能性が高いです。

英国のWhitehall II Studyでは、40〜70歳の約10,000人を対象に、5年以上にわたって睡眠時間と健康状態を調査。7時間程度の睡眠を取るグループは、認知機能が高く、特定の疾患のリスクも低いことが示されました。

2. 睡眠の質と健康寿命

睡眠時間だけでなく、睡眠の質も健康寿命に影響を与えることが示されています。たとえ十分な時間寝ていても、睡眠の質が低い場合、体が十分に回復しないため、慢性疾患のリスクが高まる可能性があります。

研究例:

スウェーデンの研究では、質の良い睡眠を得ている人々は、高齢者になっても体力や認知機能が維持され、介護が必要になるリスクが低いことが確認されています。

• **中国の研究(JAMA Neurology, 2022)**では、睡眠の質が悪い中高年は、アルツハイマー病のリスクが高まる可能性が指摘されています。

3. 睡眠不足の影響

睡眠不足は、慢性的なストレス反応を引き起こし、炎症、免疫機能の低下、細胞の修復機能の低下などをもたらします。これらは、特に老化の加速や、生活習慣病のリスク増加に繋がります。

研究例:

フィンランドの大規模なコホート研究では、睡眠時間が6時間未満の人は、7〜8時間睡眠を取る人に比べて、心血管疾患や糖尿病による早期死亡のリスクが高いことが示されています。

いかがでしたか?

適切な睡眠時間と質の良い睡眠は、慢性疾患のリスクを低下させ、心身の健康を維持し、健康寿命を延ばすために不可欠です。7〜9時間の睡眠を目指し、睡眠環境や生活習慣を整えることが推奨されています。

ABOUT ME
miyu
三次救急も担う、総合病院で看護師として勤務しています。3交代、休憩もとれないくらいの多忙さや、患者さんと関わる中で、健康について強く意識するようになりました。